小日記

ただのOL、たまに社長。日々のちょっとしたこと。

4/22 イランと日本

土日両日とも家にこもりっぱなしはヤバイ!と思い立ち、映画を見に行くことに。
映画館をしらべていると、ちょうど先週あそびに行ったお友だちの家の近く。
ホームパーティーにおじゃまさせていただきました。
おもしろい人がたくさん集まっていて楽しかったー。



映画は「別離」みました。イランの映画。
ひたすら暗いけど、ちょーちょー面白かった。
久しぶりに良い映画見たーー!と興奮しました。

[あらすじ]
ナデルとシミンは結婚14年の夫婦。
間もなく11歳になる娘テルメーとナデルの父の4人で、テヘランのアパートで暮らしている。
娘の将来を案じたシミンは国外移住を計画し、1年半かけて許可を得たものの、ナデルの父がアルツハイマー病を患ったことが誤算となる。
介護の必要な父を残して国を出ることはできないと主張するナデルと、たとえ離婚してでも国外移住を希望するシミンは対立。
話し合いは裁判所に持ち込まれるが、離婚は認めても娘の国外移住は認めないと、ナデルが譲らなかったため、協議は物別れに。
これを機にシミンは、しばらく実家で過ごすこととなる。
そこで、家の掃除と父の介護のために、ラジエーという女性を雇うナデル。
しかし、男性の体に触れることは罪ではないかと心配する敬虔なイスラム教信者のラジエーは……。
(goo映画より)



↓以下とりとめのない感想と、少しネタバレです↓




まず、神を信じる力に圧倒されました。
ラジエーは小狡いウソをつき続けるのだけど、最終的にコーランを前にするとウソがつけなくなる。
これまで、ニュースや本を見て、宗教的なことが理由で戦争が起きたりしてるのってピンとこなかったけど
こんなに信仰が厚く絶対的な存在なら、少しは気持ちをわかってあげられる気がする。

驚いたのは、生活レベルが日本とほとんど同じということ。
北欧の人が日本に対し、未だサムライがいる国だと思っているように、
「イランって戦争している国?」くらいの認識でした。
インド旅行をしたときも思ったけど、日本だけが先進国だっていう考えはもう古いのか。

意外なことに、イランと日本は共通点が多いみたいです。
中流階級の生活レベル
・女性の進学率向上
・離婚率の上昇と婚姻率の低下
高齢化社会(イランの平均寿命は約70歳)

高齢化社会なのに、老人介護施設が少ないらしい。
これには、宗教的・社会的な理由が。
・親族ではない男女の不要な同席は制限されていて、男女隔離の原則が規定されている*1
・排泄物との直接的な接触は不浄とされている
・老人介護は家族の役割であり、施設に入れられた老人は不幸であるという社会通念がある*2

これらの理由から、介護をすることは、精神的にも社会的にもハードルが高く
介護職は社会的に地位の低い職業とされているそうです。

だから、ナデルがラジエーから「ナデルの父が粗相した」と聞いたとき、あんなリアクションだったんですな。


心の描き方も細やかで良かった。そのあたりも日本的な気がします。
太田光が著書「しごとのはなし」のなかで「アメリカ人は日本人のこと無個性っていうけど、日本人の繊細な個性がアメリカ人にわかってたまるか。日本人のほうがずっと個性的だ!」みたいなことを書いていて、それを思い出しました。

しごとのはなし

しごとのはなし

調べてみたら、ペルシャ語では、日本的な表現「おつかれさまです」「お手をわずらわせます」という会話があったり、「ここはわたしが払います」「いやいや、ここはわたしが…」っていうやりとりもするらしい(笑)
様々な文化を受け入れてきた歴史や、四季があることなど、共通点はもっとたくさんありそう。

イランの音楽はこんな感じ。
西洋音楽が禁止されているから、伝統音楽が発達したのかな?

たのしそー!

*1:介護の問題だけで言ったら、日本でも同姓介護が望まれているけれど、それはさらに上のレベルの問題

*2:日本でもこれと同じ意見の人はいると思いますが