小日記

日々のちょっとしたこと

1/4 プーケット4日目(タイ最終日)


プーケットタウンの子ども。

10時ごろ起床。
帰る準備をして、ホテルに荷物をあずける。
ホテル近くのお店でごはん。おいしい麺。

昨日買ったポストカードで日本への年賀状を書く。
海外に行ったときは手紙を出すようにしていて、いつも実家と会社くらいしか出すところがなくてさみしかったのだけど、今回は何人かに住所を聞いてきたので出す人がたくさんいてうれしい。
 
この日することが思いつかなかったので、参考までに沢木耕太郎深夜特急を読む。
たしか沢木さんはタイはあまり気に入らなかったんだよなぁ……と、昔読んだ記憶があったので、この旅中は読んでなかったのです。
気に入らなかったなりに、沢木さんはバンコクで何をしていたのか読んでみると、「適当にバスに乗って、適当に降りて、そこから歩いて戻ってくる」を繰り返した、と書いてあった。

年賀状を出しに郵便局へ。
遠かったけど歩いてみた。
行く途中、絵を売っているお店がたくさんあった。どれも写実的な絵。

超絶うまいんだけど、オリジナリティーがどれもゼロだった(笑)写実的に模写するのが好きみたい。

それと、タトゥー屋さんがたくさんあった。

お店の前にカタログがあり、とても複雑な絵とかもたくさんあった。タイ人は手先が器用なんでしょう。
プーケットにはタトゥーを入れてる外人がたくさん歩いてて、はじめは「こわい人ばっかり!」と思ったけど、どうやら白人の人は旅行の記念に入れているみたいってことがわかってきた。

いろいろな人に道をたずねながら郵便局へ到着。1通50B。

郵便局を出て、いよいよ本当にすることがなくなったので、沢木耕太郎を真似て適当にバスに乗ってみることにする。
しかし、バスが来ない。道行くタイ人に「バスはどこで乗れますか?」と聞くと、バスが来るまでその場で10分くらい待ってくれて、バスを止めてくれた。

バスと言っても日本のようなバスではなく、軽トラの荷台に屋根がついたような、トゥクトゥクの大きい版って感じ。

行き先のわからないバス。途中から人が白人がたくさん乗ってきて、乗車率150%くらいになった。席に入りきらない人は、後ろのところに足をかけてのっている。

韓国人の家族がほほえましかった。うとうとしている娘の写真を大笑いしながら撮る母親。
「このバスはどこに向かっているんですか?」と尋ねると、プーケットタウンとのこと。ちょっとがっかりする。
というのも、おとといに日本人がいる旅行代理店に行ったときに、「プーケットタウンって行ったほうがいいですか?」と聞いてみたところ、特に行かなくてもいいんじゃないかと言われていたところだったのです。
プーケットって以前はビーチのまわりはほとんど栄えてなくて、お土産を買う場所もなかったのだそう。それで、買い物をするのにはプーケットタウンまで行っていたそうな。
今ではビーチのまわりにどでかいファッションビルや、市場っぽいところがたくさんあるので、特に行かなくてもいいとのことだった。

だから、「ただの市場っぽいところなんだろうな〜」とあまり期待せずにいた。
しかし、着いてみたプーケットタウンはイメージとちがって、さびれたさみしいまちだった。

日本人に慣れていなくて、話しかけてくる人もほとんどいない。
細い道に入ってぶらぶらしてみる。以前は栄えていたんだろうなと思わせる雰囲気が切ない。食べ物やさんにもだれもお客さんが入っていない。建物の看板もぼろぼろだ。英語も通じない。

うろうろして、市場に入ると、地元の人たちがたくさんいた。
子ども、学生、おじさん、おばさん、お兄さん、お姉さん、犬。


ここの人たちも日本人になれていなかった。地元の人が野菜や肉や果物を買っていた。


ここで写真を撮ってまわったのがいちばん楽しかった。今回の旅行のなかでいちばん異国情緒を感じた場所だった。


違う世界を冒険してるみたいでわくわくした。細い道に入っていって、人影がなかったり、民家があったりタイ人の暮らしがあったりするとドキドキした。いちばん思い出に残った場所になった。

またバスに乗ってみる。
「どこに行くの?」と聞かれ、決めてないと答えると、不審そうな顔をされる。「このバスは○○と△△に行くけど……」と心配そうに説明されたので「anywhere ok」と言うと納得してくれた。

途中で中学生がたくさん乗ってきた。

仏像(?)の前を通る時は、そちらを向いて手を合わせている子もいた。
途中、植林地や、市場や、現地の人が行くような食堂に停車する。でもなんとなく降りる気にならず、通り過ぎる。
プーケットのビーチから、景色はどんどん変わっていく。旅行者はいなくて、現地の人の生活があった。

みんな親切でおおらかで、笑顔が素敵だった。そしてたぶん少しシャイ。


タイには「ペン・マイ・ライ」という言葉があり、日本語に訳すと「だいじょうぶ」とか「仕方ない」という意味。ケセラセラみたいなことらしい。おおらかだから、ゲイみたいなマイノリティーを受け入れたりするんでしょうか。

1時間半くらいバスに揺られていると、もう折り返すよと運転手さんに言われる。
なんとプーケットのはじっこまで来てしまったらしい。ただの道路しかなかったのでそのまま折り返してもらう。風の音が大きいし、だれも乗って来なかったので、大きな声でひとりカラオケしながら帰る。

プーケットタウンに着き、バスを乗り換えようとすると、もうバスは終わってるとのことだった……。タクシーは800Bくらいかかるらしい。疲れてたのでバイクもいやだし、どうしようかなーとうろうろ。

バイクのおじさんに「安いタクシーないかしら?」と聞くと、知り合いを呼んでくれるとのこと。500Bでいいって。知り合いのタクシーを待っているあいだ、その人と会話をしたものの、一方的に日本語を発してくるだけでほとんど会話にならなかった。

タクシーでホテルへ。
そして、昨日目をつけていたカバンを買いに行く。
タイで大きな買い物……。もう今年はカバン買わないぞと誓う。

ホテルの前のお店で食事。
パイナップルジュース、牛肉のサラダ、タイ風の焼きそば、トムヤムクン。どれもおいしかった。

ホテルのロビーで時間までだらだらする。

タクシーを値切って、650Bで空港までいってもらう。運転手さんがせっかちな人で、音楽をピッピピッピとかえていた。

(タイ旅行記おしまい)