小日記

日々のちょっとしたこと

春隣ささやかな門出

3月の時間は気まぐれで、一日は数十時間、一週間は20日ぐらいあったんじゃないかと思うぐらい、遅々として進まなかった。時間の神様・クロノスとカイロスの話をしてナンパをする映画ってなんだっけ?もし本当にそいつらがいるとしたら、今月はきっとサボり気味だったんだと思うよ。

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2016年3月31日。前々から決まっていた大きな変化の日。その勢いに便乗して、ずっと捨てられなかったプラチナ2.8gを換金した。

そのお金でものすごーく美味しいものが食べたくなって、その場でフレンチのお店に電話して「10分後に行きます」と予約。美味しすぎて感動するのはいつもフランス料理な気がして。

田代和久Kazuhisa Tashiro Chefシェフ | The Cuisine Press

わたしはこういう料理が大好きだなーと思い出した。お高めのコース料理ってなかなか1人とか友だちとかとは食べないので、久しぶりだったよ。

食べながらこの一年を思い返す。去年の4月、プライベートで思い切った選択をしたところからはじまり、いま仕事面で予想外のところに着地した。色んな人から「度胸あるね」と呆れられたけれど、わたしだって怖いけど、それよりも楽しみがまさってるなぁ。選択肢のどれを取っても同じところに行き着く(もしくは等価)と思っているので、だったら心が動くほうを選んでもいいんじゃないかなー……とか考えてるときに、八角の味のグラニテがきて、一口食べたら思ってたより甘くて、なぜか胸がいっぱいになった。

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美味しすぎて感動して、決めたばかりの商号ではじめて領収書を切った。
お祝いの言葉もプレゼントも無しにこういうお店を出るのってはじめてかも。と、心許なさと自由を感じながら表参道駅まで歩く。

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電車で帰宅していたら、先日知り合ったお姉さまからはじめて会った日以来の連絡。

「ダメ元誘いだけど、今から〇〇で飲めないよねー?」

そこが10分後に行ける場所だったので、「行けまーす」とすぐ返事をする。2度目ましてがこんなタイミングだなんてすごい偶然。

会ってからもこのタイミングの良さに互いに驚き、わたしの今日の話をすると、「1人でコース料理を食べるなんて信じられない。相当の食通か取材の下見と思われたね」と笑われて、叱咤激励をされた。

日付変わって2016年4月1日。「今日はあなたの門出だから」とお酒をおごってもらった。楽しい気持ちで帰宅して今。