クリスマスに女性声優を監視するスレ
『キャパの十字架』が面白すぎて一気読みしました。
- 作者: 沢木耕太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: 文庫
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品のない感想で恐縮ですが……
どんな資料をあたっても疑り深く憶測と推論を続ける沢木さんから、「クリスマスに女性声優を監視するスレ」を彷彿させられました。
「クリスマスに女性声優を監視するスレ」とは、女性声優さんがクリスマスに更新したブログの写真などから、熱心なファンがアリバイを見抜く(男と過ごしてないかとか)、という2ちゃんねるのスレッドです。今もあるのかな?
それの、超スゴイ版って感じです。
マジメに感想を書くと、沢木さんの執念にまず圧倒されるし、ロバート・キャパとゲルダ・タローの関係性や生き方に胸を打たれました。読み終えて改めて『キャパの十字架』というタイトルを見ると切なくなる。
改めて、ノンフィクションってすごい。探検家の本とかも好きなんですが、「まだ誰も知らないこと」を調べて真実に近付けていく。実際に出向いてこの目で見る。
「地球上でそのことを知ってるのは自分だけ」という時間があるわけで、そんな気持ちを想像するだけで私までワクワクしてしまう。
本が面白すぎたので興奮して眠れない。