小日記

日々のちょっとしたこと

好きな映画とか小説とか

明後日には33歳になる。

わたしの2倍ほど生きている人生の大先輩のマダム(尊敬してる)と、映画や小説の好きなストーリーのパターンの話題で盛り上がった。

わたしは、「人と人が、互いに分かり合えたと錯覚したけれど、本当は分かり合えてなかった」とか「最初は分かり合えてたけど、深い部分では分かり合えず衝突した」とか「徐々にすれ違っていった」みたいなストーリーのパターンが大好き。
映画でいうと、『ブルー・バレンタイン』『ララランド』『ビフォア・ミッドナイト』みたいなやつ。

マダムは「そうよね」「人間って複雑なのよ」とか深く共感したのちに、「でもわたしが一番好きなのはね、絶っっ対に分かり合えないと思った2人が、分かり合えた!って話なのよ」と言った。
人は分かり合えないという真理を知ったうえで、それでもなお「分かり合えた」話が好きだと言うから、すごいと思う。
それって、人に対する愛が深いということのような気がするので。

一方のわたしは、切ない話のほうが好きなまま、またひとつ歳をとり33になってしまう。
「人と人が分かり合える話のほうが好き」と思うようになるのはいつなのだろう……。

とか思いながら書店に行き、切なそうな本を二冊買った。

しずく (光文社文庫)

しずく (光文社文庫)

出会いなおし

出会いなおし

森絵都は久しぶり、西加奈子ははじめて読む。楽しみ〜。