「そうくるか!」が足りない
「あなた、もしかしてせっかち?」
この日記(好きな映画とか小説とか - 小日記 )のマダム(習い事の先生)に、顔を覗き込まれて言われた。
まだ会って3回、ちゃんと話したのは2回目である。
わたしは喋り方が幼くて人当たりがいいので、「おっとりしている」と思われることが9割なのに。
マダム曰く、
「最初はすっごく丁寧なのに、終わりが見えるとチョンチョンチョンってまとめようとしてない? 完成に向かっててもぐじゃぐじゃ悩んで考えがあっち行ったりこっち行ったりしなきゃ。せっかちじゃダメ」
思い当たることがありすぎる。
むかしの日記にも書いたんだけど、わたしは将棋ができない。
(将棋は苦手、振り飛車急戦 - 小日記 )
たぶん序盤は人並みにできるが、勝ちが見えてくると王手を取りに行こうとして、そればっかりになって負ける。
いま気付いたけど、いままでの恋愛の片思い中もそうだった気がする。
仲良くなるまでは、周囲が呆れるほどタイミングを待てる(というか何もしないだけ)のだ。
しかし、相手の気持ちが見えたなーと思ったら、すぐ告白する。
実際、告白して「〇〇さん、早いよ」と返事をされたこともあるほど……。
考えれば考えるほど、今まで作った本や連載とかもそうだった気がしてくる。
終盤でまとめに入りがち。
でも、「終わりが見えてもまとめに入ろうとしない」って、どうやったらできるんだろう。「まとめない」ってこと?
ひとまず33歳の目標は、「せっかちをやめる」にした。
「あなたに足りないのは、完成前の『そうくるか!』っていう意外さよ」とマダムは言った。
ああ、色んなことに当てはまりすぎる。