小日記

日々のちょっとしたこと

5/5 東京


東京へ帰る。

ここ数年、東京へ帰るため家を出るときの会話は決まっている。
玄関でさみしくなったわたしが、くつをはきながらさり気なく、次はいつ帰ってくるかを言う。
「たぶんつぎはお盆に帰ってくるよ」
父「じゃあすぐだね」
すぐじゃないのに。
涙が出そうになるのをがまんして喉が渇く。

自分が東京に住んでいること、実家が遠くにあることに関して、親に対して、わたしはいつまでも考えが子どものままだ。
父も母も、さみしいとか、つぎはいつ会えるんだ?とかいう態度は見せず、近いしいつでも会えるよ、というふうにわたしを送り出す。
親が本当はさみしく思ってるの知っているけど、「じゃあすぐだね」っていう言葉のおかげで、なんとなく割り切って実家をはなれて生活ができている気がする。

社会人になってから、実家の最寄り駅から新幹線が通ってる駅まで行く電車の中でだいたい泣いてる。
偶然知り合いにでも会えれば気が紛れるのに、変な時間に帰っているせいで誰にも会わない。

クールなシティーガールになりたいものです。


東京の家の最寄り駅。
休み明けから仕事がバタバタしそうなことを思い出す。気持ちがいっきに東京に引き戻される。
明日からまた、家族のことを深く考えるひまなんてなく、普通に楽しく生活するんだと思う。
いつもそうやってなんとなく慣れてる。


わたしはここ数年、特別な用事以外だと、お正月・GW・お盆の年3回帰省してる。
両親が80歳まで生きるとして、あと25年。
25年×年3回
このペースで帰省し続けるとしたら、回数にしたらあと100回も会えないのか。