4/6 王国
昼に起床。
雨が降ってきたのでお花見の予定をドタキャンする。
掃除などして過ごす。
本読みました。
中村文則「王国」
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/10/14
- メディア: 単行本
- クリック: 5回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
ものすごくおもしろくてテンション上がった!
最後の、タクシードライバーとのやりとりにキュンとしました。
あのシーンが大好きすぎて、あそこだけ何回も読み返した。
怖くてふるえたセリフ↓
「人間を優しく手助けするときが快楽なんだそうだ。その後の破壊を思ってではない。人間を助けている自分の優しさそれ自体に、陶酔するらしい。だがその後その相手が救われると、あいつは怒りを覚える。なぜ不幸じゃないんだと。……そしてボロボロにする。ちょうど自分が優しくした分だけ。……あんな顔してるのにな」
これ、気が弱くていい人そうな青年の正体なんです。怖い。
また、木崎は今回も最強の存在で、彼は文学界の範馬勇次郎なんじゃないでしょうか。
この「王国」は「掏摸」の続編なのだけど、わたしは「掏摸」の主人公が大好きなので、もっと出てきてほしかったなー。
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/04/06
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログ (16件) を見る
中村文則を読み始めたのはごく最近なのですが、存在は前から知ってました。
たしか、神聖かまってちゃんが表紙だったときのクイックジャパンで、山崎ナオコーラと西加奈子と「同い年対談」をしていたのが知ったきっかけ。
しかし、すぐに小説を読んでみることはしなかったのです。なぜなら、わたしが今まで「顔がかっこいい!」と思って読んでみた作者の小説って、あまりピンとこないことが多かったから。
中学生の時、国語の資料集で中原中也を見て「顔がかっこいい!」と思ったのが最初。
そのあと、吉行淳之介、町田康なども同じように思いましたが、どれも小説の世界観に入り込めなかった(好きっていう人がいるのは十分わかるので、好みの問題なんだと思います)。
で、中村文則もあまりハマれないだろうな〜、と顔で判断していたのですが。お友だちに勧められ、勧められたことを忘れた頃になんとなく読んでみたら、超おもしろい!!ってなりました。
前に、「悪意の手記」を読んだあとに寝たら、とんでもなく怖い夢を見たので、違う本をパラっと読んで、気分を変えてから寝ました。
- 作者: 電気グルーヴ
- 出版社/メーカー: ロッキングオン
- 発売日: 2011/04
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (13件) を見る
↓「悪意の手記」はコレ
- 作者: 中村文則
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/01/28
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (11件) を見る