綾小路きみまろも言ってた
楽しんでやってはいるものの、いかんせんギリギリ進行なうえ量が多いから
「ちゃんと期日通りできるかな……」
という不安を抱えつつ、
「またかわいいお話書けちゃった」
という気持ちもあり、躁鬱な感じで明日提出のものを半分終わらせた。
自分の部屋を出るとルームメイトがいた。 「仕事受けすぎたかもしれん……できたページの台割を塗りつぶしていくのが喜び…」 と話しかけながら章だけザックリ書いた台割を見せ、「今からどっか行くのー?」と尋ねると、友だちの家に『渡る世間は鬼ばかり』を見に行くという。
素直にすごく羨ましくて、切なくなった。
「何その企画。楽しそう。いいなぁ」
「仕事が忙しいほうが羨ましいよ」
「ええっ、わたしなんて今から気分転換の散歩ついでに1人でケーキ食べに行って、帰りにはブックオフに寄る予定だよ。1人ケーキだよ」
「いいじゃーん。わたし、いろいろ上手くいかないしさ〜ドラマの第一話がずっと続いてる感じだよ」
「いやいやわたしの原動力も、焦燥と嫉妬とフラストレーションですごいよ」
「何それ怖いなっ」
「それに、そんなにいい仕事ってわけじゃないし」
原動力については考える暇なく〆切のことで頭がいっぱいだし、いい仕事かどうかについては特に考えたことがないのに、なぜか謙遜してしまった。
人生ないものねだりですね……。綾小路きみまろもそんなこと言ってたよ。youtu.be「人生ないものねだり」
少し遠いケーキ屋さんまで散歩。 今ごろルームメイトは友だちの家でドラマを見ながらわいわい遊んでいるんだなーと考えて、
わたし大丈夫かなー
もしや寂しい感じかなー
てか今日20代最後の日曜だなー
とか思って、アラサー女子っぽいモヤモヤだなーと気付いた瞬間、くだらなく思えて考えるのをやめた。考えても仕方ないことボックスにポイ。
ケーキの中にはカスタードクリームと、桃が丸ごと入っていたよ。ウマーでした。
隣の席では同い年ぐらいの女性3人が、「この中で誰がいちばん不倫しそうか」について話してた。
1人、発言が妙にリアルで、本当に不倫中っぽい人がいた。当たってると思うんだけど、確かめようがないよ〜。色に出にけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで。