小日記

日々のちょっとしたこと

ネパール旅行最終日

*これまでの日記
ネパール旅行0日目 出発前にネパールに知り合いができた話 - 小日記
ネパール旅行1日目その1 火葬場を見たりサドゥーに会ったりした - 小日記
ネパール旅行1日目その2 世界を見ているブッダを見に行った - 小日記
ネパール旅行2日目その1 恐怖の自然史博物館と、サルにココナッツを盗られた話 - 小日記
ネパール旅行2日目その2 寺院で凶暴なヤギと犬に囲まれた話 - 小日記
ネパール旅行3日目その1 日本はクリスマスは祝日じゃないの - 小日記
ネパール旅行3日目その2 パタンにて - 小日記

昨夜は豪華だったので、朝食は軽めに。
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本日は、A嬢が勤める会社・V社を覗かせてもらいます。

私が泊まっているホテルから、歩いて10分ぐらい。
めちゃくちゃオシャレなシェアオフィスでした。となりには日本の企業が入っていた。
詳しく聞いたら、V社はカトマンズの大きなプロジェクトを動かしているようでした。成功するように心から祈っているよ。

さて、A嬢にナラヤンヒティ王宮博物館まで送ってもらい、ここからまたしばらく一人で観光です。
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博物館内は撮影禁止。だからガイドブックなどに情報があまりないのだけど、一見の価値ありでした。
王室の儀式が行われた部屋や、寝室、各国首脳が滞在したゲストルームなどすべてが公開されていて、どこも度を超えた豪華さでした。
昨日訪れた自然史博物館の標本は目も当てられないひどさだったのに、ここにあったトラやバッファローの剥製は大変美しかった。金の力か……。

次に、ガーデン・オブ・ドリームズへ。
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中はこんな感じ。
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リスもいたよ。
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都会の喧噪から、一歩足を踏み入れると別世界。
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ここでのんびりしたあとは、タメル地区へ歩いて行きます。
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途中、日本の本も扱っているお店があった。
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意識高そう?

タメル地区にV社の支店があり、そこでまたA嬢と落ち合ってランチ。
異国の行ったところのない場所で待ち合わせをするって、上手くいくかどうか緊張するけど楽しい。

そこからまたひとりで、バサンタプル観光へGO。
バサンタブルの中心まで、V社のバイク乗りの人が二人乗りで送ってくれました。
事故が多いこのネパールで、ノーヘルで知らない人とバイク二人乗りをしているなんて、親には言えないね……。
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バサンタブルをうろうろ。
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かっこいい表紙の本を見つけました。
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野菜が食べたかったので、カフェに入る。
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ふつうのサラダも油まみれです(泣)

さて、わたしは旅行の最後に、クマリが見てみたかったのです。
クマリとは、女神クマリの化身として崇拝される少女のこと。けがや病気の跡のない、初潮前の美しく利発な少女が、両親と引き離され、神としての振る舞いを教え込まれるそう。

ここがクマリの住む館。
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中は静まり返っていて、鳩の鳴き声だけ聞こえました。
雨が降ってきたが、陽は差しています。
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しばらく待ったけれど、クマリが顔を出すことはありませんでした。
クマリの館を出て、A嬢に電話。
私「観光終わったよ」
A嬢「どこにいる?」
私「ダルバール広場」
A嬢「私かDさんが迎えに行くね」
私「じゃあバイクで降ろしてもらったあたりにいる」
A嬢「OK」

迎えを待ちながら、カトマンズの喧騒を眺めます。
明日にはもう帰らなきゃ。
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往来する人や車を眺めながら、日本でのわたしを憂鬱にさせる事柄(少ないけど)が浮かんでは消えていきました。
↓タイムラプスで撮ったよ

Nepal,Kathmandu,Basantapur 201707

とつぜん、「私、まだ全然詰んでなくない?」と思えた。
人と比べるからつらくなる。もっと何もしない一人の時間を増やそ。あと、「どこで何がしたいか」と考えるから分からなくなるので、「何になりたいか」と考えよう。

東北の片田舎の実家で暮らしている想像をする。
近所の小さな薬局で、時給780円で、中学時代のクラスメイトの母親と同じ、レジ打ちの仕事をしている自分を思い浮かべる。

そこまで考えると安心できた。
今の生活がキープできなくなった最悪のパターンを想像したけれど、それがそんなに最悪ってわけでもないことが分かったので。だから大丈夫。

A嬢が現れて現実に引き戻される。
クマリが見られなかったことを伝えると、残念がってくれた。
このあと、ドライバーのBさんが来て、いっしょにスーパーマーケットへ。

夜は仕事を終えたDさんが来て、みんなでお酒を飲んだ。
いつものことだけど、私は旅行から帰る理由がなかった。

〈ネパール旅行記おしまい〉

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