小日記

日々のちょっとしたこと

3月11日にはじめてテレビをつけた

今年の3月11日ははじめて家にいることができた。
毎年なにをして過ごしたらいいか分からなくて、休日の場合は予定が入ると安心した。
平日の場合は、会社に行って人と会って、世間話として軽い気持ちでその話題を振られるのが憂鬱だった。できれば休みたいと毎年思ってた。

2017年は土曜日だった。毎月恒例の山に行ってて、壇香梅が咲いているのを見た。
2016年は平日のど真ん中。まだ前の会社にいて、「被災した人の気持ちを考えろ」と東京出身の意識高い系の人に言われた。
2015年も平日で、ちょうど担当していた大好きな著者のイベントがあって、バタバタしてたので安心して過ごせた。
2014年も平日。モロッコに旅行をしていて、フェズの見晴らしのいい丘でPodcastNHKラジオを聴いた。
2013年も平日で、みんながSNSに「黙祷」と書いてて、一人で勝手にムカついてた。
2012年は日曜日で、『キツツキと雨』という映画を観に行った。いつも通り過ごして、平気でいる自分を感じたかった。
2011年は金曜日だった。

毎年3月11日はテレビをつけられなかった。
今年見てみようと思えたのは、ネットで流れてくる東日本大震災関連のニュースの本数が以前よりだいぶ減って、より誠実さを感じるものが残ってる気がしたから。それで、テレビもそうなってるかなと思ってつけてみた。
でもやっぱり特集っぽい番組は見られなかった。番組の合間のニュースで「今日で震災から7年です」とアナウンサーが言うとか、そのぐらいを見るのは平気だった。
少し進歩したね。来年は普通に見られるようになっているかな。

夕焼けとネコ。