小日記

日々のちょっとしたこと

最近観た映画5本

ほぼネタバレ無しの感想です。

『アイ,トーニャ』
めっちゃくちゃ面白かった。
↓この曲で滑るフィギュアスケートがカッコよすぎる。

Sleeping Bag

Sleeping Bag

ある事件がこの物語の核なのだけど、その事件には何も捻りがない。手が込んでいたり、トリックが複雑だったりというのがない。ふつうの映画や小説だったらもっと捻るはず。
だけどこの映画、実話を元にしている作品。「事実は小説よりも奇なり」と言いますが、事実なのに「奇」が薄い。事実だから「奇」が薄い。そのことが人間の恐ろしさを際立たせてる。
トーニャが最後のプログラムの前に、激しい怒りと悲しみに襲われながら涙を流して無理やり笑顔を作るシーン。すごい演技だった。
あと、トーニャの母親が超怖いんだけど、それがもう『セッション』のフレッチャー先生並み!


女は二度決断する
面白かった。ドイツの映画。観た直後は「これを観て、わたしは何を思えばいいのだ……?」と戸惑った。
けど、シンプルに「民族間で憎しみ合うって悲しいよ、不毛だよ」ってことかなと思った。
「二度の決断」ってどれとどれのこと? って、人によって見方が違いそう。観た人としゃべりたい。
あと、「裁判では正義が勝つんじゃない、真実に近い証拠を集めたほうが強い」と、以前知り合いの弁護士さんが教えてくれた。頭では分かっていたつもりだったが、この映画でよく理解できた。


ウィンストン・チャーチル
めっちゃ面白かった。日本人がメーキャップ部門でアカデミー賞を受賞して話題になったやつです。
鑑賞後に、主演のゲーリー・オールドマンの普段の写真を見て驚いた。ぜんぜん太ったりしてないシブいオジサマなんだもん。
ダンケルク』を観ていたのでより楽しめた。当時のヨーロッパの歴史を調べてから見ればよかった。
人生はシネマティック!』も観たので、ダンケルクの戦いについてだけちょっと詳しくなってる。学生時代は世界史赤点以下(20点とか)だったのに……。


『ラッキー』
よかった。孤独ではないがひとりで生きて来た老人が死と向き合う話。こういう人の最期の表情が、素敵でオシャレでかっこよかったから、観たあといい気分になった。


君の名前で僕を呼んで
セリフとかすごく良かったし、雰囲気とかも素敵だった。でも長い……!
ネタバレになるからあまり書けないけど、最後が切ない。1983年の設定なんだけど、時代のせいなんだよね。そして最近こういうテーマの映画ホントに多い。
ブラジルの映画『彼の見つめる先に』みたいでもあった。個人的には『彼の〜』のほうが好き。
続編も予定されているらしく、リチャードリンクレイター監督の「ビフォア3部作」と似た構成を予定しているらしい。それは楽しみ。


以上です。
『ラブレス』と『ペンタゴン・ペーパーズ』も観たかったけど、見送りそう。
『心と体と』『パティ・ケイクス』の公開がはじまったし、来週は『フロリダ・プロジェクト』観たいな。

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