小日記

日々のちょっとしたこと

横山華山展に行ったら、蘭亭の会がチョー楽しそうだった件

宮城県美術館で開催されている、横山華山展に行ってきました。
久しぶりに美術館に行って、とても楽しかったです。少し感想など書きたいと思います。

横山華山とは江戸時代後期の画家です。
構図はダイナミック。だけど描写が細かいの。そこが魅力だなぁとわたし(アート素人)は思いました。
多作なのにどれも超力作。手を抜かない丁寧な仕事をした人が評価されて、後世に名を残しているっていうのは素晴らしいです。
同じ頃に活躍している、仙厓和尚のような力の抜けた作品も大好きだけどね。

見どころの1つは「祇園祭礼図巻」。
祇園祭の様子を、上下二巻、合計30メートルもの長さを使って描いています。
下絵も併せて展示してありました。下絵にはメモがびっしり書かれてて、しっかり取材したことが伝わってきます。
縦に長い祭りの山鉾を、横に長い絵巻に合わせてトリミングして描いてありました。その構図が洒落てるというか、気が利いてるというか、なんともカッコいい。

好きだなぁと思ったのが「蘭亭曲水図」シリーズ。
蘭亭曲水図とは、中国(晋のころ)の王羲之さんが蘭亭で催していた「蘭亭の会」という詩歌の会合を描いたもの。
この蘭亭の会が、チョー楽しそうだった。
盃を川に流し、目の前を通るまでに作詩するっていうゲームをやるんだけど、詩ができなかったら酒を飲まされる罰ゲーム(?)あり。
今でいうと、ダーツバーで罰ゲームにテキーラショットを一気するみたいなノリでしょうか。
※ちょっとちがいますね、はい→ 東京国立博物館 - 1089ブログ
ちなみに、日本のローカルルールはこちらのようです→ 曲水の宴(きょくすいのえん)とは - コトバンク

動物の絵もよかったです。
江戸時代には、見世物として船でトラなどが日本に入ってきています。
でもやっぱり、サルとか、雪のなかのカラスとか、古くからいる生き物のほうが、生き生き描かれてるような気がしました。

宮城県美術館は人が少なくて良いです。時間をかけて見ても疲れません。
雰囲気としては、銀座の出光美術館に似てる気がします。上野に比べると小ぢんまりしてて、でももったいぶらずに会場いっぱいに作品が展示されている感じ。

宮城にいる人は行ってみるといいと思います。