小日記

日々のちょっとしたこと

7月14日の日記

今日は丸一日オフ。

昼から美術館へ。
平福百穂ひらふくひゃくすい)展を観に。

平福百穂とは、明治〜大正時代に活躍した日本画家。
生涯をかけて作風がどんどん変わっていくのにブレていない感じがして、その人らしさが出続けているのが興味深かった。
「その人らしさ」の正体って何なんだろう、と考えさせられた。

15〜18歳の頃の絵は書き込みがしっかりしていて、迫力があり、言い方が難しいんだけどある意味一番上手い。
特に「武尊誅梟帥図(たけるのみことちゅうきょうすいず)」は15歳が描いた作品とは思えず、当時「天才がいるぞ」と町中大騒ぎだったろうな……と思う。
歳を重ねるごとに洒脱な味のある絵画になっていき、晩年に向かってどんどん円熟味が増していく。
その様子に、「守破離」そして「本を忘るな」という言葉が浮かぶ。
55歳と若いうちに亡くなったので、もし長生きしていたらその後の作風はどう変化していったのか……と惜しい気持ちになる。

例えばポスターやイラストレーションの分野で活躍していたミュシャ(長生き)が「スラヴ叙事詩」の制作に取り掛かったのは50歳のとき。
一方平福百穂はアラサーで挿絵や肖像スケッチなど商業的に活躍したのち、すぐに日本画制作に注力している。
なので、自身の生涯が短いことを悟っていたのではないか……と思わされる。
そんなわけないのだけど、天才に不意に訪れた死には意味を感じてしまう。

美術館後は映画館へ。
『アナと世界の終わり』を観る。
ううむ、普通だった。

観終わってからパルコに行き、友達の誕生日プレゼントにディップソースのセットを買う。
それから、あまりにも親孝行をしなさすぎなので、両親に赤ワインとドレッシングのセットを買った。

夜からは、2ヶ月半ぶりの美容院へ。
友達が働いているところなので毎回ほぼ全部お任せで、今日は髪色を暗くして、全体的に軽くしてもらった。

終わってから、そのまま友達とごはんへ。
いつものお店に行っておしゃべり。

久しぶりに出かけて超リフレッシュできた。
地元の美術館が好きすぎて、もはや何の展示でも楽しめそう。
いや、この美術館の展示の見せ方がいつも上手なんだね。

↓以前に書いた記事