小日記

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映画『シンク・オア・スイム』を観た感想/本当は好きになりたい気持ち

『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』を観ました。
フランスの映画で、さえないおじさんたちがシンクロナイズドスイミングに挑戦する話です。
コメディっぽいですが、意外とオシャレで、アンニュイな雰囲気が魅力的な作品でした。

※以下、ネタバレあり
おじさんたちは、練習を重ねて世界選手権に出場し、最後にはメダルを取ります。
メダルを取った演技も、言うても中年体型のおじさんたちがやってるわけですから、決してカッコいいわけではないのです。

しかし、そのカッコよくはない演技を見て、おじさんたちの妻や子どもは感動し、彼らに対する愛情を取り戻します。

その様子を見てわたしは思った。
妻や子どもたちは、「本当は夫(または父親)をまた好きになりたい」と思ってたんじゃないかな。

身近な人であるほど期待も失望も大きいもの。
愛する人だからこそ、さえない姿や、何も頑張ってない生き方にガッカリし、軽蔑してしまっていたのかも。

「本当は好きになりたい」という思いが根底にあるから、別にカッコよくないシンクロナイズドスイミングでも、彼らのことをまた好きになれた。
そして、取り組む事柄はシンクロじゃなくても、別に何でもよかったんだと思う。

なぜかわたしは妻や子ども側に立って、感動してしまいました。

劇中では、聞いたことのある昔のヒット曲が流れて楽しいです。