小日記

日々のちょっとしたこと

コロナ禍になってからまた小説が読めるようになり、アイドルを好きになった

忘れないうちに書いておく。

わたしは2016年ごろから2020年4月まで小説が読めなかった。
読むとしても再読か、資料として読むとか、そんな感じ。
読みたい気持ちはあるからたまに買ったりするのに、なぜか読み進められない、みたいな。
ただ、ビジネス書、エッセイ、ノンフィクションなどは読めた。
理由は不明。

少し話が変わる。
2018年夏、小説家の柳美里さんが経営する福島県の書店のトークイベントに行った(完全にプライベートで)。
佐伯一麦さんとの対談で、たしかお客さんで中沢けいさんもいらっしゃっていた。
事前に登壇者への質問が集められ、最後にいくつかの質問に答えられていた。その中にわたしの質問も選ばれた。
「ビジネス書などは読めるのに小説が読めないのですがどうしたらいいでしょうか。東京都在住32歳」
それに対し、3名のうちどなたが何と仰ったのか正確には覚えてないが、だいたい「東京に住んでるとそうなりますよね、気持ちはわかります、仕方ないのでは」といった答えを返してくれた。
わたしは「そうなんだ!」とむちゃくちゃ驚いた。小説家の方がそう考えるのが意外だったから。その答えをもらっただけでもはるばる来てよかったと思った。
率直に答えてもらったのが嬉しかったし、印象に残っている。

そしてコロナ禍の2020年4月頃からまた小説が読めるようになった。
暇で暇で仕方ないときに近所の小さな書店に行き、ふと手に取った森絵都の『みかづき』を書い、最後まで普通に読めた。

理由を自分なりに分析してみる。
コロナになりどこにも出かけず何もしないことが良しとされ、わたしはそれに居心地の良さを感じていた。
普段、充実した休日にしようとか、出かけて何か吸収しようとか無意識に思っていて、そうしていないと何となく置いていかれる気がしていた。
しかしコロナ禍では、ボーッとすること、頑張らないこと、成長しないこと、前に進まないこと、停滞していること、充実していないことが許されている感じがした。
よって、「めっちゃのんびりする」精神状態になることができ、それがきっかけで小説が読めるようになったのかなと思う。

思い返せば、2016〜2019年は、徒歩圏内に映画館や蔦屋書店があるエリアの狭いワンルームに住み、毎日虎ノ門に出社し、ウェブサイトの記事作成に追われて生きていた(それはそれで充実してて楽しかった)。
そんな生活してたら、のんびり小説を読む気分にはならないかも、と今は思う。
でも、その生活も全然否定しないし、「刺激ある毎日で面白いんだよね」と肯定的に捉えてる。

そんなわけで(?)、今は今村夏子さんにハマっている。あと2〜3冊で今村さん作品を全部読み終わってしまうのでさみしい。

そして、今までになかったことなんだけど韓国アイドルにもハマり出した。
昨年末に友達に見せてもらったYoutubeがきっかけで、BTSが好きになった。かわいさとセクシーさが共存してて、おしゃれなところにやられた。
SNSを追い、Youtubeを見て、Weverseに課金しているので、やることが多い。
疲れた日の夜はYouTubeのおすすめ動画を流してボーッと見てる(プレミアム会員なのでエンドレスで流れ続ける)し、購入したライブ動画は繰り返し観ている。
今までなら絶対にありえなかった。そんなことしてたら「おい、この時間何なんだ?」と思ってた(笑)。

でも、こういうことができる人間になれて、自分的には本当によかったと思う。
成長しなくていいやと思うことで楽しみが生まれた感じがする。

Life Goes On

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