カルテット
帰省中に家族で夕飯を囲んでいたときのこと。
口数少なめでド理系の62歳父が、突然こんな質問をしてきました。
父「…カルテット観てる?」
周りの30代の女友達たちからは勧められていました。
私「面白いらしいから録りためてるけど、一回も観てない」
セリフが秀逸でどうのとか、心の機微の描写がどうのとか、高橋一生が良くてどうのとか、そういった話は小耳に挟んでいました。
父「なんかクドカンまで出てきちゃってわけがわからない……次でもう最終回なんだって……」
一回も観ていないけれど、クドカンは松たかこの元旦那で、些細だが2人の関係性を象徴するようなすれ違いが積み重なり、離婚したっぽいことは知っている。
そんな大事な部分を「クドカンまで出てきちゃって」「わけがわからない」と表現し、このまま最終回を迎えることに戸惑いを見せる初老の父。
わけがわからないのに夢中になるなんてすごい。そんなに面白いのかカルテットは。
いよいよ本当に観てみようと思いました。