サトウさんキャノンボール
日が高いうちから公園でお酒を飲む。
幼馴染と毎年恒例の、お花見ならぬお葉見。
YouTubeで鳩が嫌がる音を流しながら、スパークリングワインのコルクで鳩を退治(?)し、ワインが5本も空いた。
昼から酩酊して気持ちが良かった。
友だちの恋愛の近況を聞いた。彼女は、『A子さんの恋人』のK子さんに似たタイプ。
- 作者: 近藤聡乃
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2015/06/15
- メディア: コミック
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すると、なんか見たことある顔……。あ、昨日行ったお店にいた、ピース綾部似のイケメンじゃん!
「この人、昨日見たよ。彼女がいっぱいいるらしい」
酔った勢いでストレートに伝えてしまった。
そしてこの後なぜか、サトウさんを探しに行こうということになった。
お葉見をした街は、東京で言うと吉祥寺ぐらいの規模感。そして、この辺りに住んでる人は、出かけるとしたらこの街しか選択肢がない。
GWなので、サトウさんはきっと外に出かけているだろう。ということは、たぶんこの街のどこかにいるはず。
「サトウさんキャノンボール」と名付け、誰がサトウさんを見つけられるか競おうという話になった。
しかし、何をもってゴールにするかや、ポイント制が決まらず、結局みんなでダラダラ探すことに。
そして、色々あって、なんとサトウさん発見。今日も女性といる。
話しかける勇気がなく、結果的に盗み聞きをする形になってしまった。本当にごめんなさい……。
こんなことを話していた。
- アボカドはおいしい
- スズキさん(共通の知人らしい)は足が速い
……男女の会話とは何とつまらないものでしょう。
でもこれ、すごくよくわかる。自分も「今つまんない会話してるなー」と思いながら会話を続けるときあるもんね。
自分の考えとちょっと違うと感じたときに、何か意見を言うでもなく、かと言って迎合するでもないときは、当たり障りのないつまらない受け答えになってしまうもの。
今後も関わりがないであろうサトウさんに、罪悪感とともに共感をおぼえた。
彼らが、終電を逃す逃さないの駆け引きをはじめた途端、面倒になってお店を出た。
申し訳なかったけど、楽しかったな。街を使って遊ぶっていいな。