カンボジア旅行2日目―アンコール・ワットとその周辺
↓昨日の旅行日記。
カンボジア旅行1日目―一ノ瀬泰造のレストランとラピュタ - 小日記
One step on a mine, It's all over!
今日はアンコール・ワットに行ってきます。
8時に起きて、ホテルにて朝食。
黙々と食べていると、同じホテルに泊まっている日本人に、明日プレアビヒアという絶景を見に行かないかと声をかけられる。
「いま一緒に行く人を集めてるんだ。人数が多いほうがバス代を頭数で割って安くなるから」とのこと。興味があるし行きたかったけど、せっかく一人で来てるのに長時間人と一緒にいるのもな~と思って、少し考えてから丁重にお断りさせてもらう。
カンボジアを訪れる予定の人は、旅程に入れておいてもいいかも↓
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さて、午前中の涼しいうちにホテルを出発。今日もトゥクトゥクで移動する。
本当はバイクタクシーのほうが好き。だけど、以前ベトナムのハノイに行ったときに、乗っていたタクシーがバイタクに衝突してから、怖くて乗ってないのです……。
アンコール・ワットへの入り口は、西参道と裏(東)参道の2つがある。
ドライバーさんは昨日と同じ人。「東側は人が少なくて良いよ。うるさくないほうがいいでしょ?」とのことで、裏参道で降ろしてもらう。
裏参道は本当に人が少なかった。
あっさりアンコール・ワットに到着。
階段を登って、中へ。
建物の中は、精巧な彫刻がたくさん。
これはデバター(女神)像とよばれ、それぞれに実在の女官のモデルがいたそう。
一体として同じ姿、表情のものはないのだとか。
確かに、微妙にちがう。
よく見ていくと、下書き状態のものもある。ガイドブックにも書いてあったので、ヤンキーの落書きではないよ!
たぶん、完成形はこんな感じ。
描きかけのゾウ。
彫刻家に絵心はあまり必要ないのかな。
これとか、ひどい!
おっぱいを描いたところで「なんかやる気が出ない…」とか思われて後回しにされたのかしら。職人だって、そりゃあ好きな人のところから彫り始めたいよね。
しっかり彫ってもらえた4人組。
そうやって考えると、この彫刻がセックス・アンド・ザ・シティっぽく見えてきませんか?
狛犬のような獅子。
サルもいたよ!!
お参りもした。
お線香に火をつけたところで、具体的なお願い事が特に何も思いつかないことに気がついた。
漠然としたものはあるけれど、合格祈願とか、恋愛成就とか、商売繁盛とか、具体的な何かがないと、強くお願いする気持ちって生まれないんだなーと思った。
なので、周りの人の幸せを願ってきましたよ。本当だよ。
結婚の記念写真を撮っている人たちがいた。
移動中の彼らは、映画のワンシーンのようだった。
何かの儀式が終わったのか、中央塔から降りてくる僧侶たち。
それにしても、人が多い。
暑さに犬もぐったり。
赤ちゃんもいた。
売店っぽいところで休憩。
バナナシェイク。美味しい。
アンコール・ワットの次は、タ・プロームヘまいります。
タ・プロームもアンコール遺跡のうちのひとつ。ここも、アユタヤ遺跡や、昨日行ったベン・メリアのような、自然とのコラボ系の遺跡(←これの正式名称って何かないのかな?)。
緑いっぱいの道を歩いて行く。
遺跡が木に負けていて、今にも崩れそう。
木が生き物に見える。
力強いなー。
ここも、バルス感あふれる場所でもあった。
お線香入れはプリングルス。
外には、観光客を待つトゥクトゥクたち。
マンゴーを買って食べる。1個1ドル。
アジアの露店でマンゴーを買って食べるのが大好き。
でも、美味しいからって1度に2個以上食べると気持ち悪くなることをわたしは知っている。スリランカやフィリピンで学んだぞ。
つぎは、アンコール・トムにまいります。
到着して、まずは屋台で昼食。
こういうお店いいよね。
カンボジアヌードル1.5ドル。野菜食べ放題付き。
見た目通り、グリーンカレー味。美味しい。この野菜洗ってないだろうな~と思いつつ、もりもり食べる。お腹をこわしたら、その時はその時で。
カンボジア人と狂犬病の恐れがありそうな犬に混ざって黙々食べていると、わたしが珍しいのか韓国人がわらわら集まってきた。
「@#&☆÷+〆〒?」
「わたし日本人だよ」
「おぉ。これ、どんな味?」
「美味しいよ。ココナツスープだよ」
「からい?」
「全然からくない」
「米の麺?小麦粉の麺?」
「たぶん小麦粉の麺だよ」
そんなに事細かに聞くなら食べればいいのにと思いつつ、一通り質問しながらわたしが食べる姿を眺め、韓国人観光客たちはまたわらわらと去って行った。なんだったんだ。
お腹いっぱいになったところで、中へ。
ていうか、正直、そろそろ遺跡に飽きてきた。昨日から数えて、ここはもう4か所目。
誰かと一緒だったら「もう飽きちゃったテヘペロ」と報告し、「カンボジアまで来てそんなことを言うなんて信じられない!」と笑いながら怒られているところだと思う。
一人の旅行で、楽しさや経験が誰かと共有できないことには何とも思わないんだけど、こういう時に誰かに怒られたいな…とは思う。
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というわけで、漫然と見て回る。
ひょうきんな顔に見える狛犬。狛獅子?
お化粧が濃いめ。
ここの遺跡の特徴は顔。
この中に顔が4つ隠れているよ。
そして、適当に見た理由はもう一つある。ここは人が多すぎる…。
こんなに人がぎゅーぎゅーなんだよ。アンコール・ワットでなく、アンコール・トムで!
あとでドライバーさんにこの写真を見せたら爆笑してた。
そんなわけで、敬虔な気分に浸ることもできず(これはこれで楽しい)、ぴゅーっと見て戻る。
ホテルに戻ったら、ドライバーさんが謎のフルーツをくれた。
味の薄いあんこって感じの味だった。
コンビニに行ってビールを買う。
カンボジアビール。日の高いうちから飲む。
飲み終わって部屋に戻り、「少し休んでからマーケットに出かけよう」と考えながら、アラームをセットせずに眠る喜びを噛み締めて横になる。すると、次の瞬間には夜の9時だった。
この事実にショックを受けながら、『地雷を踏んだらサヨウナラ』をまたパラパラと読む。
「One step on a mine, It's all over.」、mineには地雷という意味もあるみたい。
トニー・パーカー著『殺人者たちの午後』を思い出す。
http://www.amazon.co.jp/殺人者たちの午後-トニー・パーカー/dp/4870319594/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1454262073&sr=8-2&keywords=トニー・パーカーwww.amazon.co.jp
内容はリンクを見てもらうとして。
この本の原題は『Life after Life』。Lifeには終身刑という意味もあるらしい。それで『殺人者たちの午後』って訳しちゃうかっこよすぎる翻訳者は、沢木耕太郎。
もし「One step on a mine, It's all over.」を逆輸入したとして、沢木耕太郎だったらどんなタイトルをつけるだろう?
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