小日記

日々のちょっとしたこと

4年目にしてようやく、法人化はオススメな気がしてきた

第三期(2019年3月まで)の決算が大赤字になりました。
赤字だからといって生活が苦しいとかはなく、期のはじめに決める役員報酬を、高く設定してしまったのです。(そのぶんの社会保険料をたっぷり払っています)

それで、今回はじめて欠損金を来期に繰り越すことになりました。
欠損金の繰越については賛否両論ありますが、あくまでもわたし個人としては、一人でやってるような小さい会社にとってありがたい制度だとは思います。

今まで、数々の人から「法人にしたほうがいいんですか?」と聞かれてきました。
そういうときは正直に、「分かりません、どちらでもいいんじゃないですかね」と言っていました。
どっちのほうがいいか本当に分からなかったし、法人にしてよかったという実感がなかったからです。

しかし今回、欠損金繰越をすることにして、はじめて法人にしたメリットを享受した気がしました。

それで思ったのが、「生活費を稼ぐので精一杯」というのでなければ、個人事業主は法人になったほうがいいんじゃないかな?ということです。
これからは、「法人にしたほうがいいんですか?」と聞かれたら、「分かりません」と答えるのではなく、むしろ法人化を勧めようかなと思っています。メリットをきちんと説明できるようになった気がするので。今さらだけどね。


ネコの接写。

忙しいのか分からない

「忙しくしてるの?」と聞かれた時の返事に困っている。
自分が忙しいかどうかがよく分からないのだ。

会社員時代は、1日の仕事量が大体決まっていて、帰りたい時間から逆算してどのぐらいのペースでやればいいかが分かる。
残業したり、急ぎの案件が多かったりすれば「忙しい」だし、のんびりやっても時間通りに帰れるようなら「忙しくない」。

わたしの現状としては、一応毎日やることはあって、忙しいような気もするが、もっとテキパキ効率よくこなせる気もする。6時間しか働かない日もあれば、夜中までやっても終わらない日もたまにある。土日はしっかり休んでいる。
仕事が終わらなくて約束に遅刻することもたまにあるけど、それは急ぎの対応や締切がたまたま重なったからであって、「忙しい」とは違う気がする。

だから、「忙しくしてるの?」と聞かれた時には「自分ではよく分からなくて、どう思います?」と聞き返し、「そんなの知らないよ……」という顔をされるのがオチである。

また、現時点で確定している売上が、安心していいのか焦るべきなのかが分からない。
弊社は3月決算なので、4月〜翌3月での目標を設定する。まだ今期がはじまって10日ほどしか経ってないから焦らなくていい気がする。でも、仕事の工程上、振込は納品の半年後ということも普通にあるので、焦ったほうがいい気もする。

もっとガンガン仕事を受けたほうがいいのだろうか。とは言え、詰め込みすぎて余裕がなくなるのも良くないし。
「丁寧に仕事をしているかどうか」はそれなりに忙しいときにこそ分かることで、忙しいのか判断する基準がないと「丁寧にはちがいないが、のんびり進めているかもしれない」ってなる。

6月には役員報酬を決めなくちゃいけないし、別にアドバイスとかはいらないから、ざっくばらんにこういう話ができる同じような働き方をしている友達がほしいな。

手土産には気をつけろ

先日、仲が良い人たちと飲みに行った。
わたしは飲みや食事のときに、ちょっとした手土産を持っていくことがたまにあって、その時もそうだった。
宴もたけなわの頃に「つまらないものですが」と差し出すと、「求愛給餌!」「〇〇(わたし)の手土産は海老鯛だ」「受け取ったら大変」などとからかい混じりに非難されて面白かった。

話は変わるが、この歳になると、年下の子に奢ったり多めに出したりすることが多くなる。
恐縮されたときは、先日の飲み会後から「海老鯛だから😜」と言うようにしてる。
すると相手は笑ってくれて、気持ちよく奢られる感じになることが多い気がする。

さて、先日の手土産の件の続きですが、結局うれしそうに受け取ってもらえた。
恐縮なのか照れ隠しなのか、「物をあげた相手から非難される」というリアクションははじめてで、予想外の反応が返ってくるとわたしはとても楽しくて益々相手のことが好きになってしまうので、次回もまた何か持っていこうと思う。

最近観た映画5本

ショーン・オブ・ザ・デッド
最高に面白かった。イギリスでは2004年に公開されたゾンビコメディ。15年後の今年に日本公開。
『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』、『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』同様、サイモン・ペッグニック・フロストエドガー・ライトのトリオで制作された作品。この二作はもちろん、ペッグ主演『しあわせはどこにある』やライト監督『ベイビー・ドライバー』も大好きなので、面白くないはずがなかったよ。
完璧だなぁとほれぼれし、作品のクオリティの高さに感動して、Queenが流れるクライマックスで泣いた(笑えるシーン)。ジャンルは全く違うけど、『スリー・ビルボード』を見た時と同じ種類の感動だった。完璧でムダがなくて面白い。
あと、ゾンビに追い詰められて死にそうになっている時に痴話喧嘩が始まるのが良い。NHKの「LIFE」で、前人未到の雪山でウッチャンと吉田羊の夫婦がくだらない喧嘩をするコントがあって、それも大好きなんだけど、くだらないことをシリアスな場面でやるという笑わせ方って好きです。
音楽も懐かしい曲がたくさん流れて楽しい。Ashとかザ・スミスとか。

Everybody's Happy Nowadays

Everybody's Happy Nowadays

  • Ash
  • ポップ
  • ¥150


金子文子と朴烈(パクヨル)』
面白かった。関東大震災後の日本を舞台にした韓国の映画。重いテーマだし不幸な二人なのに、パクヨルも金子文子も可愛らしく見えてしまう。
それにしても、『村に火をつけ、白痴になれ 伊藤野枝伝』を読んだときにも思ったのが、あの時代の思想家や運動家の女性の暴れん坊ぶりって、どのぐらい本当なんだろう……。尾ひれはひれが付いているのかな?って思いませんか?


『マックイーン モードの反逆児』
面白かった。アレキサンダー・マックイーンのドキュメンタリー。
若くして死ぬことが美しいとは思わないけど、早くに亡くなった天才の生涯はドラマチックに見えてしまう。
死に向かっていく過程よりも、彼の才能のほうに重きを置いて作られているのが良かった。


『たちあがる女』
面白かった。アイスランドの映画。社会問題を扱った風刺が効いた作品なので、見終わってから調べて、ようやく意味が分かったシーンも多かった。
メッセージ性が強い一方で、コミカルな演出が多いのが素敵だった。音楽の見せ方が斬新で面白かった。


『天国でまた会おう』
面白かったし、悲しかった。第一次世界大戦後を舞台にしたフランスの映画。主演の男の子の顔がとても美しいなぁと思って後で調べたら、『BPM ビート・パー・ミニット』で最後に死んじゃう役の人と同じだった。
すごく悲しくて暗い話なのに、画面は絵本のように可愛らしいから、不思議な雰囲気。ピエール・ルメートルというフランスのベストセラー作家の小説が原作だそうで、そちらも気になる。


あと、金曜ロードショウでやってた『平成狸合戦ぽんぽこ』も観た。
自然や動物が好きになってから、この映画を愛おしく思う。リアルタヌキになったときの動きが、本物の野生のタヌキそっくりで素晴らしすぎる。
小2か小3ではじめて観てるんだけど、タヌキたちが命がけで行った妖怪大作戦が、レジャーランドの宣伝にされてしまうシーンの絶望感はトラウマレベル。幼心に「人間ってずるい……」と思ったこと、今でも覚えてる(笑)。

ある一日

「今夜こそ言おう」と決めた日の朝、起き抜けに映画の時間を調べた。なるべく長くて重い作品が見たかった。渋谷と表参道の間にある小さな映画館で、関東大震災朝鮮人虐殺事件をテーマにした作品を上映していたので、それを見に行くことにした。
映画館では、いつも1番後ろの端っこの席に座る。昔仕事で映画紹介の連載を担当していたとき、試写会では1番後ろの端の席が人気だった。試写場は狭いことが多いのでその席に皆座りたがるのだが、未だに映画館でもそうしてしまう。
映画がはじまると、私はこうして一人の休日を楽しむのが好きだと思った。映画の中では、愛し合うアナキストの男女が逮捕され、共に死刑になることを望んでいた。女は男に向かって「お前が死んでも一人にはしない」と言った。ひとりの異性に対してそんなにのめり込めるのが羨ましいと思った。以前、私が友達に「好きな人があまりできない」と話したとき、冗談で「糖尿かもよ」と言われたことがある。性欲の減退は糖尿病の症状だという。それを聞いたときは思わず笑ってしまったけど、本当に糖尿のせいならいいなと今は思う。
映画を観終わって青山方面へ歩く。四月の夕方は涼しい。薄着で家を出たことを少し後悔する。なかなか家に帰りたくなくて、表参道の駅の中の店でクレープを食べた。生クリームを大量摂取したことで、少しだけ気持ちが上を向く。
家に着いてテレビをつけると、オールスター感謝祭をやっていた。さみしい気持ちになりたくなかったので、テレビは付けたままで音量を下げて電話をかけた。
用件を伝えつつ、「このことで自信を無くしたりしてほしくない」と言った。すると相手は「それは大丈夫」と力強く返し、私のことを誠実だと言ってくれた。貸していた本はあげるつもりだったので処分して構わないと言おうと思っていたが、そんな話題すら出なかった。
互いに「またご飯でも」と言って電話を切る。でも私は知ってる。そんな機会はもう来ないことを。
テレビの音量を戻し、パソコンを付けて、明日やってる映画の時間を調べた。好きな監督と俳優が出ているイギリスのコメディと、有名なファッションデザイナーのドキュメンタリーのチケットを予約する。
明日は1日落ち込むだろう。でも月曜日になったら目の前の仕事に追われることになる。そのうちだんだん忘れていって、懐かしむことができる程度のことになる。そうなることを知っている。先のことを知っているのは切ないなぁと思う。

社名に込めた思いが無い問題

先日、同業者の交流会ランチみたいな場に参加してきた。
知らない人がたくさんいる会にはあまり参加しないのだけど、主催の人のことが好きで会いたかったので行ってきた。

当然色んな人と名刺交換をすることになり、その際に簡単に自己紹介をすると、「なんで〇〇(会社名)って名前にしたんですか?」と聞かれることが度々ある。

興味を持ってくれたり、質問してくれたりするのはうれしいものの、その社名にした理由は特にない。
わたしの会社名は、ネコやイヌやタヌキやアシカなどの食肉目の祖先の動物の名前から取っている。
強いて言うなら「自分のテンションが上がる言葉」だから付けた(動物が好きなので)。

ノリの合いそうな相手だったら、言葉の意味を説明した後に「わたしのテンションが上がる言葉なんですwww」と言えばいい。
しかし、真面目な場のお固そうな相手の場合、「何言ってんだコイツ」って思われそうだし恥ずかしい。

完全に後付けで「この動物がいたからこそ、ネコやイヌなどに進化が枝分かれして様々な動物が存在しているので、わたしの会社からも様々なコンテンツが生まれるようにという願いを込めて付けました」とか言おうかな?と思った時期もある。
でも、世の中のほとんどの社名には理念やコンセプトが込められているのだから、たまにはそれがない会社があってもいいじゃん、とも思う。

どんな人の前でも恥ずかしがらずに「わたしのテンションが上がる言葉、それだけです(ドヤ)」と言えるようになりたいものです。


これは上野動物園マヌルネコ

決算のことがやっと分かってきた

今日は予定を詰め込みすぎて反省。
遅刻、途中抜け、遅刻を繰り返し、渋谷を駆け回った。

予定の一つは、税理士さんとの打ち合わせ。
うちの会社の税理士さんは、黄信号は赤と見なし、青信号だとしても「黄色じゃないか」と疑い続けるタイプ。
プールサイドは絶対に走らないだろうし、ごはんは一口30回ずつ噛んで食べてると思う。
とても真面目な人なので、心から信頼してる。

決算についての打ち合わせだったのだけど、無事に着地できそうでよかった。
今までは、お金周りのことはあまり理解できておらず、税理士さんの提案の通りにわたしが「たぶんそれでいいと思う」って決めていた。
しかし今回は、120%納得して決められたし、いいんじゃない、と思った。
3回目でようやくそんな感じ。やっと分かってきた。亀の歩み。

ホッと一安心して、まだもろもろの振込がないのに服を買ってしまった。
よく見るとヒョウがいるスカート!

春を通り越して夏っぽい。H&Mにて。