小日記

日々のちょっとしたこと

ヨーロッパ鉄道旅行5―フランス・パリ1日目

↓昨日までの。
ヨーロッパ鉄道旅行1―オランダ・アムステルダム1日目 - 小日記
ヨーロッパ鉄道旅行2―オランダ・アムステルダム2日目 - 小日記
ヨーロッパ鉄道旅行3―ベルギー・アントワープ1日目 - 小日記
ヨーロッパ鉄道旅行4―ベルギー・ブリュッセル1日目 - 小日記
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朝起きると、友だちから「もうパリ?ボンジュール!ジュテーム!」というLINEが届いていた。
こんにちは!愛してる!なんて、彼氏に送るのと間違ってない?と返事をして、少しやりとりをして笑う。

今日は国立自然史博物館に行く。この旅行の一番の目的の場所。
アメリカ国立自然史博物館とロンドン自然史博物館に続き、世界で3番目の収蔵数の博物館らしい。どのぐらい展示されているかはわからないけれど、哺乳類標本だけでも15万点も所蔵されているそうだ。

メトロで博物館の近くの駅まで行く。
敷地内には、動物園、植物園、いくつかの博物館がある。

まずはじめに、骨格標本が展示されている博物館に行く。

ものすごい数。圧巻。
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でも、全部フランス語で書いてあるので、少しもわからない……。
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Humainと書いてあったので、多分これは人間の標本。

これは多分サル。人間にそっくり
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中央が人間。下はゴリラ。
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真ん中の背筋が伸びているのが人間。他はサルとか、ゴリラとか、チンパンジーとか。
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進化って本当に不思議。少しの分かれ道でこんなに違う生き物。

キリン。近くで見ると大きい。
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あとはこんな感じ。
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この上の階には、絶滅した恐竜やナウマンゾウの標本が。
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わたしたちの祖先・ルーシー。
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この他には、動物の奇形のホルマリン漬けや、小さい人間の骨格標本などがあって、見てはいけないものを見ている気持ちになった。
様々な動物の、舌だけとか、内臓だけのホルマリン漬けもあって、多分すごく貴重なのだと思う。

それにしても、全部フランス語で書いてあるから、何が何だかわからない。いつも一緒に山に行っている動物学者の先生(71歳)がいないと何もわからん。
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以前先生を「一緒にタンザニア旅行に行きましょう、旅費出すんで、お願いします」と執拗に誘っていた時期があったのだけど、「貴方をガイドするには年を取りすぎました。ぜひ行ってみてほしいところの一つですから、きっと一人でも行くだろうなと感じていますよ」と、大変スマートに断られたことがある(こんなにスマートな断り方が他にあるだろうか、と思って感動した)。
だからきっと、いつかここに一緒に来ることもないんだろうなと思うと、悲しくなった。

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山仲間に見せるために、多めに写真を撮って博物館を後にする。


次に、剥製が展示されている博物館へ移動する。
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建物や照明もきれい。

すごいのだけど、どれもぬいぐるみのようだった。
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博物館の人に「この皮は本物?」と聞いても、「ワタシ英語ワカリマセン」と言われるし。
でもちゃんと縫い目があるから、レプリカではないんだよね。
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とてもきれいなんだけど、なんか、生きてる感じがしない。
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たぶんこの剥製を作っているのは、みんな大好きアメリカのクラインバーガー社ではないと思う。クラインバーガー社だったら、血管とか皺とか艶とか表情とか、もっと生きているときに近いように作りこむんじゃないかな。縫い方も少し違うし。
たぶんヨーロッパには、こういった作風(ぬいぐるみ)の大きな剥製社があるんだろう。

そんなことを考えながら歩いていると、剥製の作り方の展示があった!
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中は発泡スチロールで、ここまで作りこむのか……。これ、彫刻の技術もいるじゃんね。
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中が発泡スチロールだからぬいぐるみ風になってしまうのだろうか。それとも、発泡スチロールで作成するのはどの剥製社も一緒で、その後にぬいぐるみのようにならないためにはひと手間要るのだろうか。
謎は深まるばかり……。

最近の私の課題である、耳の部分をしつこく見た。
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けど、やっぱりどうなっているかわからなかった。
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中に銅板でも入っているのかなー。
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耳の皮が薄いときはどうするの?

その他にもいろいろ、上野の科博にはない動物がたくさん。
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アムステルダムの動物園で見た、オオカミのようなイヌのような動物もいたよ。
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虫も。
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左はカンディルかなぁ。怖い。
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そして、貴重な動物が展示されているゾーンがあった。
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ここに、なんとなんとなんと!大好きなカカポがいた!!
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カカポの剥製を見るのは、ヘルシンキの科学博物館に続き2回目。また会えた。。。いつかニュージーランドで生きているきみを見てみたい。

不思議の国のアリスで有名なドードーです。
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骨格標本も。
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パンダ。
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ゴリラ。
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小さなカバ。
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立派な角。ということは、多分ハンティングで捕られた個体だろうなぁ。
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とても楽しかった。大満足。
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一通り見終わって圧倒され、ゾウの剥製の前にあったベンチでボーっとする。
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剥製のそばで流れている映像を眺めていると、これはサーカスのゾウだったことがわかった。人間に愛されていただろうけれど、サーカスのあとは剥製にされて、ゾウとしては幸せだったのかなぁなんて、ボーっとした頭で考えても仕方ないことを考えた。
もし自分が、たくさんのネコに好かれて有名になり、死後は剥製にされ、「これが皆から愛されていた人間のミホです」とネコ界の博物館に展示されるとしたら……うれしくない。

時計を見ると14時で、お腹が空いたことに気付いて外にでる。
とても天気がいいので、クレープとコーヒーを買って園内で食べることにする。
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クレープ屋のおばさん。

晴れていて気持ちがいい。
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奥に見えるのが、今行ってきた剥製が展示されている建物だよ。
外観はこんな感じでした。
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蝶々がとまっているように見える花があった。
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きれい。
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ひまわり。
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次に、ヴァンセンヌ動物園へ。6年もかけて大改装をしたという噂の動物園。
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柵が二重にあり、動物までが遠い……。
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ここもやっぱりフランス語表記だけで、解説はわからなかった。
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アルパカさん。マザー牧場にいるアルパカよりもずっと大きかった。
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アルマジロって本当に不思議な見た目をしているよね。
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何かを探すサル。
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見た目も派手で、鳴き声も大きい。目立ちたがり屋の鳥。
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口を開けたワニ。
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考え事をしてるの?
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うーぱー
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タランチュラ。
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外を眺めている。
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トラ。
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トラと類人猿を飼育する部屋が、それぞれ狭かった。
トラの小屋はこちら。
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サルたちはここ。
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この動物園には、レッドリストに載ってる動物がたくさんいた。保護するのは大切だし大変なことなので、すごく意義のある動物園だと思う。だからこそこれはただの無責任な気持ちでしかないのだけど、ガラス張りの狭い小屋にいるのは、少しかわいそうだなと思ってしまった。
先生が以前こう言っていたのを思い出した。「生き物によって痛みの感じ方が違うから、“痛そう”とかは人間と同じに考えなくてもいいけど、“かわいそう”は同じように考えていいときもあるよね」と。

動物園の外に出ると、なんとも楽しそうなメリーゴーランドがあった。
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大人も乗りたいよ~。

色んなものを見て頭がパンクしそうだったので、今日の観光はこの博物館の敷地内のみで終了とする。パリらしさゼロです。


帰りの駅構内で、路上ミュージシャンがいた。
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女の子がエフェクターを駆使している姿ってかっこよくていいよね。

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